カシミヤのお手入れ
カシミヤ繊維はデリケートな繊維です。カシミヤ製品を長く大事にご愛用頂くためにも日ごろのお手入れが必要です。カシミヤ製品を愛用している間には、どうしても避けられない部分的な汚れをはじめ、着脱時に発生する静電気で余分な埃が付着する事があります。そのままにしておくと虫食いや毛玉の原因に結びつく可能性があるので、こまめに繊維をリフレッシュさせてあげる事で、本来の風合いや光沢、艶をより一層永く気軽に楽しんで頂く事ができます。
カシミヤ製品の洗い方
東洋紡糸では、ご家庭でもカシミヤ衣類を安心してお洗濯したいという、たくさんのご要望にお答えして、天然成分のカシミヤ専用洗濯洗剤 ”CASHMERE SHAMPOO”を販売しています。ご家庭でのケアと共に、カシミヤのよりよい風合いを育てながら、貴方の大切なカシミヤ衣類をより永くご愛用下さい。
カシミヤ製品の洗い方
- お洗濯のアドバイス
-
- 1使用する前に衣類の洗濯表示を必ず確認して下さい。
- 2温水は必ず40℃以下にします。
(温かい方が汚れは落ち易くなりますが、熱すぎると縮みの原因になります。) - 3乾燥機は使用しないで下さい。(縮みの原因となります。)
- 4色落ちや素材へのダメージの恐れなどがある場合は、影響のない部分でテストしてから洗って下さい。
- 洗濯前の準備
-
- 1カシミヤ製品に付着している毛玉や、部分汚れを事前に取り除いておきます。
- 2カシミヤ製品を裏返しにしておきます。裏返す事で洗濯時の余分な毛羽立ちの発生を避けます。
- 手洗いの場合
-
- 140℃以下の温水を用意します。
・水量はカシミヤ製品の重量に対して30~40倍以上を目安にします。
(一般的なレディース・セーター 200g の場合、約 8L 程の目安となります。)
・容器は大きい程、洗濯時の収縮を防ぐ事にも結びつきます。 - 2洗剤を投入します。( 1プッシュ=1cc )
・洗剤は1リットル当たり約2cc(2プッシュ)の割合で投入して下さい。 - 310~20分程、浸け置きしてから軽く振り洗い、または押し洗いをします。
・強いもみ洗いや、押し洗いは収縮や毛羽立ちに大きく影響しますので避けて下さい。
・袖や襟など、よごれが目立つ場合は軽いもみ洗いで、よごれを取り除きます。 - 4洗濯時と同様の水量、温度の温水ですすぎ洗いをします。
・洗剤の泡がきれるところまで2~3回程度のすすぎ洗いをします。 - 5脱水機を使用して、脱水をします。
・10~20秒程度を目安に、絞りシワが発生しない程度に脱水します。 - 6脱水後は、形を整えて平ら、または二つ折りにて自然乾燥します。
取り扱いについて
- 適度な水分と風通し
- 長持ちさせるには、「一日着たら一日休ます」とも言いますが、着用しているうちに型くずれを起こしたり、裾口に伸びが生じたりします。適度な水分を与えてあげることで元に戻すことができます。
また、風通しの良い所で陰干しすることで、繊維が回復します。保管時の余分な湿気を取り除くことにもつながり、カビ発生の防止にもなります。 - ピリング
- カシミヤ製品のピリングについては、一度着用したからということで発生するものではありませんが、着用していく内に発生してきます。毛玉を手で取る、毛玉についている繊維をハサミで切るなど、お手入れの一部として除去します。